まるで茶化されているようで真帆は急に疲れてきた。手に平で踊らされているような感覚になり、不愉快極まりないが仕方が無く口を開く。



「決行日に悠雅先輩に指定場所に来るように仕向けるの。あくまで偶然を装ってね。そこで私はあいつらに暴力を振るわれる。
そしてその現場に悠雅先輩が現れて私を守る。あの豚を排除でき、私を「守らなければいけない存在」って認識される。

悠雅先輩の周りは幼馴染の糞女並に親しい関係がいないから、彼女候補は私のモノよ。これが私のプラン。何か異論でも?」


真帆は自慢げに話した。流石の雫でも何も口答え出来ないような解答をしたと確信していたからだ。だが、そんな解答以上の答えを雫はフフっと鼻笑いしてから喋った。


「やっぱり思った通りね。確かにいい案だわ。プランが成功すれば貴女の思うような結果になる。
だけど、私にはもっといいプランを思い付いているわ。」


雫は話した。プランの内容と、それによって生じる効果。
それは真帆が思っている以上のものだった。尚且つ凄い自然な形で告白できる。真帆にとっては理想系とすら思えてくる内容だった。


「確かに....そっちの方がいい...」


「そうでしょ?私は良い作品が書ける為に貴女を応援する。そして貴女はそんな私の意見