「どうだか....なんだかあんたは他の人とは何か次元が違うような感じがする。小説大好き人間なあんたが原稿締め切り間近って...どうせ嘘なんでしょ?」


「んふふ、当たりよ。流石ね。でもそんなことはしない、する必要が無い。第一人者の貴女に聞いた方がいいもの。貴女が嘘をつく理由がないから。」


まるで全てを見透かされているかのようで、真帆は溜め息を吐いた。こんな報告が意味すらないと思い始めていた。

一ヶ月に一度、雫から報告という形で電話がかかってきた。勿論これは第一回、雫とのお茶会翌日に雫から電話がかかってきて決まったものだった。
それから間のなくして害虫が出現、真帆は雫に電話しようかと思ったが、報告の時でいいと判断して電話をしなかった。


「それで?この一ヶ月間にあった出来事を教えてちょうだい。」


「....害虫は三人だけど、まぁ...一人かな?菅味 麻紀。その取り巻きに霧華 鶴 と本沢 凛ってやつ。三人とも私の一つ上で同じ部活。」


「やっぱり同じ部活内か〜。うんうん。貴女、そいつらにいじめられてる?」


「えぇ。他の生徒にバレないように陰湿にね。上履きに画鋲だったり、部活内の私の机にいたずら書き、最近はトイレに呼び出して手を出してきたわ。」