悠雅は別室の暗室で作業をしていた。
真帆は適当な写真を撮り、悠雅のいる暗室へカメラを持って向かった。

その途中、足に何か引っかかり真帆は倒れてしまった。両手に持っていたカメラは前へと投げられ、暗室の扉手前で止まった。

真帆は擦りむいた肘の痛みに顔を引きつらせながら、足が引っかかった方を見る。
そこにはぽっちゃりとした少し肉付きがある黒ギャルの女子生徒がニヤニヤとしていて、その後ろで二人の女子生徒がそれを見てクスクスと笑っていた。


「あ、ごっめ〜ん。私の足が引っかかっちゃったね〜。でも足元見ないあんたが悪いんだからね?一年生♡」



黒ギャルは嫌味ったらしく真帆に言い放った。真帆はその挑発には乗らずに表情を変えずにぺこりとお辞儀をした。


「はい....すいませんでした...」


真帆はそれだけ言い残して振り返ると、髪を後ろから掴まれた。


「っ!痛っ!」


「それだけ〜?先輩の足に自分から引っかかっといてそれだけで済まそうとすんの?頭大丈夫〜?」


「ご、ごめんなさい...痛いので離してください...」


「離すわけないじゃんブス!ちゃんと誠心誠意で謝ってよ!ほら!」


黒ギャルは真帆の髪を強引に下に引っ張った。それに応じて真帆の頭は床ギリギリまで下がった所でようやく髪から手が離れた。