「真帆ちゃん。その....昨日はありがとね。そしてごめん。迷惑かけちゃったね。」
「い、いえいえ...迷惑だなんて思ったこともないんで....逆に迷惑だったかなって不安になっちゃって。あはは....」
「迷惑だなんてとんでもない!本当にありがとう。感謝してるよ。」
「い、いえ...私は当然のことしただけですから....」
真帆は悠雅の目を直視出来ず、目線を逸らして会話をした。真帆にとってとても幸せな時間、二人だけの空間になったかのようになって嬉しくなっていた。
だが、真帆は鋭い目線が自分に刺されていることに気が付いた。
キョロキョロと目だけを動かしてみたが、誰に睨まれているのか分からなかった。
誰?...何か二箇所から来るんだけど....そんなに睨んで何がしたいの?嫉妬?あー嫉妬ね。私が先輩に可愛がられてるのが悔しいんだ〜。
真帆は優越感に浸り、顔には出さずとも心の中でドヤ顔をしていた。
まだ来ていなかった生徒達も数分後に入ってきて、各々の活動に取り掛かっていた。写真コンテストにも時間があるせいか、部活自体はそれ程慌ただしくなく、顧問の先生もいないためにサボり気味な生徒もチラホラ見受けられた。
そんな中、真帆は勿論悠雅の元へと行こうとした。真帆にとっては部活はただ悠雅との話の場でしか認識していなかったため、この行動は当然だった。



