私は二度ほど頬を叩き笑顔を作り 運転席へと乗り込んだ。 春川「では、参りますよ。」 花恋「うん、お願い!」 バックミラーに映るお嬢様の表情は まるで今から海外旅行にでも 出掛けるようなワクワクとした 表情をしていた。 そんなお嬢様の姿に胸が痛む。 花恋「ねぇ、春川。」 春川「どうされました?」 だけど、そんなのは私の勝手な想いだ。