本当に崎本様は お嬢様に甘すぎる。 今の生活を続ければやがて お嬢様は崎本様だけを 見てくれるはずなのに。 それを簡単に手放すなんて 勿体なすぎる。 だけど、そう出来ないからこそ 私に全ての事を託したのなら どんな形であれ私は崎本様との 約束を守ろうと思った。 執事として...支える。 それが最善の方法だった。 だって、いつも誰かのために 生きていたお嬢様が初めて 自分のために生きる事を決断したのだから。