俺は意外と用意周到な男らしい。 1度、花恋から離れる事を決めた時も 外堀を固め自分の身動きが 取れないようにしていた。 今も同じだった。 外堀を固め、万全の準備をし 別れを告げる事を選んだ。 明日の花恋とのデートは 始めから決めていた。 執事に何度も連絡を取り 執事と一緒になって考えた。 明日のデートは執事が 花恋の荷物を運ぶ時間稼ぎ。 そして、何よりも 最後の思い出が欲しかった。