私は何時間もお嬢様の事を探し続けた。 もちろん、旦那様に 叱られるからではない。 お嬢様の事が心配で心配で 仕方がなかった。 お嬢様の行きそうな場所を 片っ端から探し回っていた。 今朝、お嬢様を起こしに行くと もう既にお嬢様はいなかった。 嫌な予感がした。 昨日のお嬢様の様子がいつもと 少し違うように見えたから。