もう一度。

「それ見せてよ」


なんか、皐月君に言われると断れない。


仕方なく、中学最後に描いた絵を写真に撮っておいたのを見せた。


これは最後の作品ということで、校舎の思い出の場所を描いた。


私が描いたのは3年間使っていた下駄箱の絵だ。


一応、佳作。


「え、上手いじゃん!こんなの描けるなんで凄いよ」


真正面から褒められて、少しくすぐったいけど嬉しい。


「そ、そう、かな?えと、ありが、とう」


上手く言葉が出てこない!


緊張しすぎだよ、私。


「いつか俺の絵も描いて欲しいな」


「も、もちろん!」


皐月君の姿を描くなんて、想像もしたことない!