秘密の約束。

「机、窓の外に落ちてあったらしいぜ。」

俺は苺香に伝える。
苺香は何も表情を変えず
前を見つめて走りだした。

俺はびっくりして少し出遅れた。
苺香のあとを追いかけて走る。

一階に着くと苺香が机を見つめていた。
泣くも笑うも怒るもしない。


机に目をやると『死ね』『きもい』の文字。


俺はまだ我慢しなけりゃいけないのか?
好きな女を守れずに、暴力はだめだと…
じゃあどうやって苺香を守ればいいんだ…

「苺香!」

上から声が聞こえた。川崎かと思ったが違った。

バシャ!!!


窓から水がふってきて、苺香はびしょびしょに濡れた。
北村が窓際で笑ってる。
拳を握りしめて我慢するのがやっとで、これ以上なにかしたら北村をボコボコにしてしまいそうで
怖かった。

「今日は暑いから涼しいでしょ。」


涼しくねぇよ
今何月だと思ってんだよ?
もう10月なんだよ
北村の発言にイライラしてくる。
もう自分が自分でなくなってもいい
この怒りを我慢できない

「てめぇ!!ほんとに殺すっ…」

そこらへんにある石をつかんで北村に投げようとした。