とっぷりと日もくれて、荷物も運び終わって、おばちゃんは晩御飯を作ってくれてた。

「今日の晩御飯はカレーだからね♪」

「うん」

あたしはそう答えて、久しぶりに台所に暖かさを感じた。

少し心が和んだ。そりゃ前みたいにはならないけど…

1人で食べるご飯はおいしくないもん。

お皿を並べている時

玄関のドアがいきなり開いた。



「おい!なんで家が急に変わってんだよ!?」


それはきっとおばちゃんの子供なんだけど


あたしは知っていた。


同じクラスの


遠藤睦月だった。