足早に学校に向かって、いつもみたいに教室に入った。

ザワザワと騒ぐ声が聞こえる。

すると、みっちゃんたちがかけよってきた。

「苺香!!なにしてたの!?心配したんだよ」

あーちゃんがあたしを抱きしめた。

「ほんとに!いじめ…たから登校拒否になったのかと思った」

少し成長したようなみっちゃん。


あたしはこんなに友達が大切だなんて思ったのは


生まれて初めてだった。



「いろいろと…ね」


少し苦笑いしてあたしは席に座る。




キーンコーンカーンコーン…



チャイムが鳴り、みんな席に座りだす。




そしていつものように竹内先生が入ってきた。

先生をにらみつける。今、一番見たくない顔。
担任だから一日中一緒なんだけど…
先生はあたしを見ると
ふっと口のはしを上げて笑った。

「起立!」