嬉しかった。

ケーキが、とかお肉が、とかじゃなく気持ちが嬉しかったんだ。

「苺香…12歳?」

ろうそくをたてながらあたしに聞いた。

「うん、睦月より年上だね」

「そうだな。苺香が年上とか全然想像つかないけど」

う…。まぁ、睦月の方が年上っぽいしね。

火をつけて、コップにジュースを入れた。

「じゃあ、改めまして。…誕生日おめでと!乾杯!」

ジュースの入ったコップをカチンと鳴らして乾杯した。

あたしのハッピーハッピーバースデー。

ずっとずっと、こんな日が続けばいいと本気で願っていた。