もちろん、教室になど行くわけではなく、即行屋上に向かう。 なぜかあの屋上は人が立ち入らない。 私がいつ行っても、あのだだっ広い屋上には人っ子一人いない。 私は屋上にある、給水タンクの上に登りごろんと寝転がる。 朝見た時は曇り空だったが、今は少し晴れている。 気持ちいい春風が頬をかすめ、思わず目を閉じた。