ガチャり… 女に連れられて、屋上に入る。 気持ちいい風がサッと吹いた。 初めてこの屋上に来たが、なかなか気持ちいいものだな。 「あ…あの…」 女が俺の顔をチラチラ見ながら、もじもじしている。 心底気持ち悪い。 「なに」 苛立っているからか、抑揚のない話し方になった。 「私…ずっと蓮司君の事が好きでした!私と付き合ってください!お願いします!」 そういって頭を下げる。