黙っていると、加賀さんが続けた。
「俺のアシストは必ず女だ。」
うわ。言い切ったよ。この人。
初仕事の緊張で今まで感じる余裕のなかった身の危険を僅かに感じた。
「女が好きだからって今、思ったろ。」
口の端を上げて加賀さんは笑う。
第一印象が平手打ちでしたからね。とは言わないでおいた。
「ま、それも当たりだが、男女で来てくれた方が客も安心する。
性差別と言われ兼ねないが、男へは信頼を女へは安心を感じる。
男2人で来てみろ。
いくら人当たりがよくても威圧感しか感じない。
で、女だけではなめられる。」
加賀さんなりの持論を展開して加賀さんは残りのコーヒーを飲み干した。
「そして南くらいの美人なら客が俺へ変な気も起こさない。」
「すごい自信。」
思わず唸ってしまった。
私が美人だからどうこうは置いておいて。
加賀さんくらいの人ならばと納得しかける人だからなんだかタチが悪い。
ハハッと軽い笑いを吐いた加賀さんが私を真っ直ぐに見て言った。
「逆も然り。」
力強い視線に思わず目を逸らした。
その頭に手が伸びてきて撫でられた。
「安心しろ。新米アシスタント。
ちゃんとフォローしてやる。
伸び伸びやれ。」
ヤバイ。泣けそう。
まさかの思わぬ温もりと優しさに顔が上げられない。
「あぁ。それから。
俺に惚れるな。」
「はい?」
感動の一幕はどこへやら。
呆れて思いっきり顔を上げられた。
「フッ。南なら大丈夫か。
俺も社内の奴には手を出さないからそれも安心しろ。」
前を向いた加賀さんの瞳は何を映すのか。
ただ、私が映っていないことは確かだった。
『君』が『南』に変わっていたことはなんの線引きだろうか。
そんなことも思っていた。
「俺のアシストは必ず女だ。」
うわ。言い切ったよ。この人。
初仕事の緊張で今まで感じる余裕のなかった身の危険を僅かに感じた。
「女が好きだからって今、思ったろ。」
口の端を上げて加賀さんは笑う。
第一印象が平手打ちでしたからね。とは言わないでおいた。
「ま、それも当たりだが、男女で来てくれた方が客も安心する。
性差別と言われ兼ねないが、男へは信頼を女へは安心を感じる。
男2人で来てみろ。
いくら人当たりがよくても威圧感しか感じない。
で、女だけではなめられる。」
加賀さんなりの持論を展開して加賀さんは残りのコーヒーを飲み干した。
「そして南くらいの美人なら客が俺へ変な気も起こさない。」
「すごい自信。」
思わず唸ってしまった。
私が美人だからどうこうは置いておいて。
加賀さんくらいの人ならばと納得しかける人だからなんだかタチが悪い。
ハハッと軽い笑いを吐いた加賀さんが私を真っ直ぐに見て言った。
「逆も然り。」
力強い視線に思わず目を逸らした。
その頭に手が伸びてきて撫でられた。
「安心しろ。新米アシスタント。
ちゃんとフォローしてやる。
伸び伸びやれ。」
ヤバイ。泣けそう。
まさかの思わぬ温もりと優しさに顔が上げられない。
「あぁ。それから。
俺に惚れるな。」
「はい?」
感動の一幕はどこへやら。
呆れて思いっきり顔を上げられた。
「フッ。南なら大丈夫か。
俺も社内の奴には手を出さないからそれも安心しろ。」
前を向いた加賀さんの瞳は何を映すのか。
ただ、私が映っていないことは確かだった。
『君』が『南』に変わっていたことはなんの線引きだろうか。
そんなことも思っていた。

