「キス、するとタバコ吸わなくて平気になるんですよね?」
南の優しいキスが俺の心をほどいていく。
南の細い手が優しく頬に触れ、幾度となく南の優しさが俺に降り注ぐ。
けれど………。
「兄さんの話を……しないと。」
なんとか絞り出した言葉に南が答えた。
「また今度聞かせてください。
今日は……もう。」
「いいのか?聞かなくて。
あの女のことも。」
「今日は……。
でも側にはいさせてください。」
自分の黒い部分を見せずにどうやって忌まわしい過去を話そうとしたのか。
今となっては分からない。
俺はひどく最低なことをしようとしたし、実際に乱暴なことをした。
そのせいで南はさっきまで震えていたのに側にいたいと言う。
俺は………。
「…………分かった。
じゃ一晩中キスしても?」
自分でキスしてきていたくせに恥ずかしそうにする南が堪らなく愛おしい。
ごめん。兄さん。ごめん。
今日だけは忘れさせて……。
南を引き寄せて耳元で囁いた。
「唇が腫れるほどにキスをしよう。」
南の優しいキスが俺の心をほどいていく。
南の細い手が優しく頬に触れ、幾度となく南の優しさが俺に降り注ぐ。
けれど………。
「兄さんの話を……しないと。」
なんとか絞り出した言葉に南が答えた。
「また今度聞かせてください。
今日は……もう。」
「いいのか?聞かなくて。
あの女のことも。」
「今日は……。
でも側にはいさせてください。」
自分の黒い部分を見せずにどうやって忌まわしい過去を話そうとしたのか。
今となっては分からない。
俺はひどく最低なことをしようとしたし、実際に乱暴なことをした。
そのせいで南はさっきまで震えていたのに側にいたいと言う。
俺は………。
「…………分かった。
じゃ一晩中キスしても?」
自分でキスしてきていたくせに恥ずかしそうにする南が堪らなく愛おしい。
ごめん。兄さん。ごめん。
今日だけは忘れさせて……。
南を引き寄せて耳元で囁いた。
「唇が腫れるほどにキスをしよう。」