傷を負った少女

「夏美……」

「なんで私だけっ……分からないよっ……」

溢れだした感情はもう、とめられない。

「夏美」

「怖いよっ……」

「えっ……?」

「一人やだっ……怖いっ……」

「夏美?」

「ママもお姉ちゃんもっ……わけが分からないこと言ってっ……一人みたいでっ……」

「夏美っ」

「怖いよっ……」

ーーチュッ

「……っ!」

海斗くんは、私にキスをした。

ただそのことでパニックになり、ただただ目を見開くしかなかった。