本人に会ってみなきゃどれもわからない。




そう思った私はおばさんにあることを言った。




「おばさん…私、お父さんに会ってみたいです」




「ええ?会うってどうやって?」




「私の携帯番号を書いたメモをおばさんとおじさんに渡しておくので、お父さんに渡してもらえませんか……?」




恐る恐る提案してみる。




「いいけど…、美羽ちゃんはそれでいいの?」




「大丈夫です、きっと… 」




「そう……ならいいんだけど…、無理はしないでちょうだいね?」




「もちろん、わかってます!」




「わかったわ、いつ来るかわからないし、お父さんが必ずしも連絡するとは限らないけどそれでいいの?」




「じゃあ、こうしましょう!おばさん達が私に直接電話かけてもらえますか?」




「それでどうするの?」




「電話をもらってすぐに私はここに来ます、ていうか向かいますので!引き止めておいてください」




「わかったわ」




「樋口くんもついてきてくれる……?これは、私の家族の問題だけれど…絶対私のそばに誰かいてくれないと取り乱しちゃって会話出来ないと思うの」




「美羽なりにちゃんと考えてんだな、うん、いいよ」




「ありがとう、すごい助かる……」




前までは麗香がいないとだめだったのになあ…。




少しは麗香に頼らなくても大丈夫になってるよね。




おばさんと約束をした私達は喫茶店を出た。