食べた後も少し話してから家に帰った。
テスト、赤点取っていませんように!!
ただそれだけを心の中で願った。
テスト返却日がやってきた。
「テスト返すぞ〜呼ばれた人から来るように」
名簿順に配られていた。
「片山〜」
「は、はい!」
点数の所を隠して席まで持って帰ってきた。
恐る恐る手をどけて遠目にして見てみると、なんと平均点を超えていた!!!
「えっ…嘘…!?うれしい!!」
珍しく私は赤点を取らずに補習を回避したのだ。
「櫻井〜清水〜」
もちろん梨奈ちゃんと麗香も余裕で合格ライン。
早川くんと樋口くんはというと…
早川くんは学年で1桁に入る成績。
樋口くんもクラスで上位の成績だった。
そんなにみんな頭良かったの??
「えー、今回赤点をとった人はこのクラスに5人います。ちゃんと補習受けてから帰るように、以上」
「起立、礼!ありがとうごいました〜」
挨拶が終わると早々樋口くんが私の机の所にやってきて、「テストどうだった?」と聞いてきた。
満面の笑みで片手でテストを持ち、もう一方の手でピースサインした!
「よかった!」
「樋口くん、教えてくれてありがとね!おかげで助かったよ!!」
「美羽に教えても覚え悪いから俺は不安だったぞ」
「それは、ごめんなさい」と少し苦笑いをして答えた。
樋口くんと話してると他のみんなもやってきて、テストのことを聞かれた。
「補習回避したよ!!!」
そう告げると、みんな自分のことのように喜んでくれた。
嬉しかった。