「今から呼ぶ人は1000mリレーな〜、呼ばれたら返事するように」と先生が名前を呼び始めて、




「片山美羽〜」とやっぱり名前を呼ばれた。




「はい!」と勢いよく答えた。




それから他にも呼ばれていって、「樋口涼哉〜」




「はい」と樋口くんが答える。




樋口くんも足早いんだ…?




「今呼ばれた人覚えとけよー、後で順番決めてもらうからな〜」と先生が言った。





「リレー以外のみんなは何出るか決めたか〜?今から紙配るから出たい種目書いて〜、名前も忘れんなよ〜、書けたら後ろの人集めて前に持ってきてください」




「よし、書けたっ!」と梨奈ちゃんが言ってるのが聞こえた。




そういえば樋口くんはリレーだって分かったけど、早川くんは何に出るのかな?




さっきの休み時間に聞きに行こうかと思ってたんだけど、チャイムなっちゃったから聞けなかったんだよね。




「まだ書けてない人いないよな〜?とりあえずは、人数だけ確認したいから正を書いて確認してくからしばらく自習でもしてていいぞ〜話すなら静かにな〜」




そう言うとみんな話し始めた。




自習してる人は、頭がいい人ぐらいだった。




樋口くんに話しかけようと思ったけど…




席が少し離れているので話しかけるのはやめた。




樋口くんはちなみに何してるかと言うと、本を読んでいた。




そっか、四つ葉喫茶に行くぐらいだもんね。




本読んでてもおかしくないよね。




そんなことを考えていると、先生が書き終わったようだ。




「おっ、これは人数ばっちり分かれてるなあ〜」




「じゃあ、このままで行くから1000mリレーは窓際の後ろの方、障害物リレーは廊下側の後ろの方、二人三脚は前の方に集まって順番決めて先生に教えてくれ〜、二人三脚のペアはなるべく男女のペアにしてくれると人数のバランスが合って助かるぞ〜」