ゆるゆると顔を戻すと屋上から突き落とされた龍が持っていたスマホが目に入った。


画面はひび割れ、バッテリーが外れた状態のそれは思い出したように光を宿した。



そこに浮かび上がって来た《絶対命令アプリ》のアイコンに、あたしはようやく悲鳴を上げたのだった。







END