目が合う。優しく微笑まれた。大志くんの瞳から、温かいものが伝わってくる。まるで"好きだよ"って言われているかのような優しい視線。
しかも、いま、ももかって呼んだ。初めて、名前で呼んでくれた。
「嘘だ……」
「嘘じゃない。お前が好きだ」
「信じられないよ……」
嬉しくて、嬉しくて。だからこれは夢を見ているんじゃないかって、そう思うんだよ。
だって、絶対に叶わないと思っていた初恋だったから。
「お前が俺のこと信じられるくらい、これからお前のこと大事にする」
「……っ……」
「俺と付き合ってくれるか?」
眉をひそめる大志くんの表情。私は息をこぼすように笑った。
そんなの、断るわけ、ないじゃんか。
「もちろんだよ……」
そのときだ。大きな音をたてて、夜空に花が咲いた。花火だった。
まるでタイミングを見計らっていたかのような、完璧なタイミング。
空を見上げたまま立ち上がる。大志くんも、同じように空を見上げてとなりに立った。
身体の中心まで響く振動。打ち上げられる花火に合わせて轟く爆音に、まるで私の心臓がコントロールされているかのよう。



