俺がこんなに好きなのは、お前だけ。




美夜に別れを告げ、俺はももかを捜しに向かった。



***


《ももかside》


お腹が空いたので、焼きそばとたこ焼きを買って、誰もいない屋上の踊り場で静かに食べた。


教室や運動場、体育館で催されているこの文化祭。屋上に通じる扉には施錠がされてあるし、普段からあまり誰も寄りつかないこの場所。最高の隠れ場所に違いない。


だけどこんなお祭りの日にひとりで、しかも、こんな薄暗いところでご飯を食べることになるなんて、虚しいにもほどがある。


屋上に行くことがそもそも校則で禁止されているから、踊り場の電気が消えかけていることに、先生生徒を含めた誰もが気づかないのだろう。


お腹も膨れて、満足した。天井の埃を意味なく見つめる。古い学校だ。ちょっとした衝撃で崩れてしまわないかと、私なんかが考えても無駄な心配をしてしまう。


今頃、大志くんは、美夜ちゃんと楽しくやってるのかなぁ?


ふたりを引き合わせたのは私だけど、モヤモヤする。けれど、これが大志くんの幸せに繋がるなら、私は自分のことはどうでもいい。


大志くんが笑ってくれるなら、私はどんな痛みにだって耐えられる。失恋の痛みにだって、耐えてみせる。


でも願わくば、探しにきてほしい。


そろそろ移動しよう。このに人が寄り付かないことは、ここの生徒なら誰でも知っている。


隠れんぼは、簡単に見つかっては、面白くない。


でも、大志くんと美夜ちゃんがふたりでいるところを目撃したくない。偶然でも、それは嫌だ。