そして、また七夕の日が巡って来る。
今年もまた1人の七夕の夜だ。
週末の金曜日の夜ともあって、人出は多い。
ゆかたはあの日からタンスにしまわれたまま。
今年も着ることはない。
明日の土曜日には、いつもの友達と昼間に見に来るのだけれど、今日は一日早く1人で来た。
あの時、書けなかった思いを、短冊に書くために。
友達と一緒に来た時には、書けない様な気がするから。
当時よりは笹飾りの減った歩行者天国の道を歩く。
「え?」
横を通り過ぎた人を思わず立ち止まって振り返った。
ま、まさかね。
そんなはずはない・・・と思う。
こんな偶然があるはずはないのだから。
「はい、一枚100円ね」
赤い短冊を一枚買って、マジックペンが置いてあるテーブルへと向かった。
願い事は一つ。
『彼に思いを伝える勇気が出ますように』
今でも、忘れられなくて。
当時と同じ思いのまま。
連絡をしてまで、伝える勇気はない。
今年もまた1人の七夕の夜だ。
週末の金曜日の夜ともあって、人出は多い。
ゆかたはあの日からタンスにしまわれたまま。
今年も着ることはない。
明日の土曜日には、いつもの友達と昼間に見に来るのだけれど、今日は一日早く1人で来た。
あの時、書けなかった思いを、短冊に書くために。
友達と一緒に来た時には、書けない様な気がするから。
当時よりは笹飾りの減った歩行者天国の道を歩く。
「え?」
横を通り過ぎた人を思わず立ち止まって振り返った。
ま、まさかね。
そんなはずはない・・・と思う。
こんな偶然があるはずはないのだから。
「はい、一枚100円ね」
赤い短冊を一枚買って、マジックペンが置いてあるテーブルへと向かった。
願い事は一つ。
『彼に思いを伝える勇気が出ますように』
今でも、忘れられなくて。
当時と同じ思いのまま。
連絡をしてまで、伝える勇気はない。