「もちろん‼今度は四人でね」

「絶対ね」


今度は身体半分乗り出して子供みたいに言うと、カエデが手を掲げた。


「約束」


その手に一人、また一人と手を重ね誓いをする。離れないように、離れ離れになってもまた出会えるように。

誓いを契る。



「で、結局陽亮君はどうだったの?」


掲げた私の手を三人が握り、離さない。


「もうっ!それはいいの‼」


膨れっ面になると余計にいじめてくる三人に布団の中で回避する。


ママが下でご飯食べてく?と叫んだタイミングは良く、『そろそろ帰る』とサクラたちは私で遊ぶのをやめた。


「また連絡するね」


頷き見えなくなるまで三人の背中を見送った。


クラス替えなんて無きゃいいのに……
無駄な望みだけど、もっとずっと一緒にいたいな。


三人が残す影が失くなり切なくなる想いを噛み締めて、ちょっと固いステーキを噛み締めた。