夕飯のあと、お風呂につかりながら綾音は考えていた。
記憶を共有するだけでは、父を男性とみるなんて考えてもみなかった。
そりゃ、父は好きだけど、お父さんだったからだと思っていたから。
でも、もしかしたらずっと前から父を男として好きだったのかもしれない…だって学校の男子には興味が持てなかったから。どんなにかっこいいと周りが騒いでいても父よりも魅力を感じなかった。
かをりと記憶を共有して父の若いころのことを考えるとなんとなく納得できた。
だって、かっこいいもん。
何だかすべてが納得できた気がした。
…綾音…
気が付くともやの中、自分の前にロングヘア―の女の子が立っていた。
この顔、知ってる。かをりだ。
さらさらのストレートのロングヘアー。ちょっと自慢だった。
「ごめんね」
かをりが言った。
「どうして?」
「夢を止められなかった。だから共有した方がいいと思ったの」
「うん、楽になったよ」
「よかった」
そう言ってかをりは微笑んだ。
目を覚ますと綾音は今の夢を思い出していた。
そう、かをりはそういう子。どうやったら傷つけないか考えて自分が委縮しちゃう子。
だからいじめが始まったと感じたときに母にまず謝罪したんだ。
でも先生のときだけは違った。
先生を誰にも渡したくない。そう強く思って行動していた。
その思い、今なら分かる。
先生はお母さん以外の人と仲良くするのは許さない。
綾音は父を先生と呼び始めていることに気付いていなかった。
記憶を共有するだけでは、父を男性とみるなんて考えてもみなかった。
そりゃ、父は好きだけど、お父さんだったからだと思っていたから。
でも、もしかしたらずっと前から父を男として好きだったのかもしれない…だって学校の男子には興味が持てなかったから。どんなにかっこいいと周りが騒いでいても父よりも魅力を感じなかった。
かをりと記憶を共有して父の若いころのことを考えるとなんとなく納得できた。
だって、かっこいいもん。
何だかすべてが納得できた気がした。
…綾音…
気が付くともやの中、自分の前にロングヘア―の女の子が立っていた。
この顔、知ってる。かをりだ。
さらさらのストレートのロングヘアー。ちょっと自慢だった。
「ごめんね」
かをりが言った。
「どうして?」
「夢を止められなかった。だから共有した方がいいと思ったの」
「うん、楽になったよ」
「よかった」
そう言ってかをりは微笑んだ。
目を覚ますと綾音は今の夢を思い出していた。
そう、かをりはそういう子。どうやったら傷つけないか考えて自分が委縮しちゃう子。
だからいじめが始まったと感じたときに母にまず謝罪したんだ。
でも先生のときだけは違った。
先生を誰にも渡したくない。そう強く思って行動していた。
その思い、今なら分かる。
先生はお母さん以外の人と仲良くするのは許さない。
綾音は父を先生と呼び始めていることに気付いていなかった。

