「恋??………何が分からない?
二人で本物を見つけようって言ったよね?
なんでもオレに聞いて。」

必至な自分に可笑しくなるほどだが………笑い事ではない。

やっぱり、前の彼氏が忘れられない?

まさか園長……………は、ないよなぁ~

う~ん。

オレがグルグルしてたら………

「では……相談してもいいですか?お願いします。」

ゴクリと唾をのむ。

「あの…………片思いの人がいて………………」

………………はい!!………終わったぁ………………。

「その人に、お礼の……贈り物をしたんです。」

……………………?!

えっ!!オレ??……

「………誰が?!」

「あっ………友達です。」

…………友達かぁ~。

もしかして…四人の誰かの相談か??

それで今日の帰りが遅かった?

帰ったらメールをもらって、オレからかけるようにしてたのに………

中々メールが届かず……やきもきしたのはホンの30分前の事だ。

「その贈り物は、感謝の気持ちで贈ったんですけど…
本当は、片思いだから好きな気持ちも入っていて……。
あっ…でも!
好きと言っても…あこがれか恋か……よく分からなくて…………。
付き合うなんて考えられないくらい……素敵な人なんです。……
告白なんて全然考えてないんですけど…。
そんな分からない気持ちのままで、贈ってしまったから……
感謝なのか……好きなのか悩んでしまって…………。
どっちの気持ちで、お送ったんだと思いますか?」

ええっ!!

それって……やっぱり、オレだよね??

さっき………感謝の気持ちで贈ったって言ってもらったし………… 

本当??

告白?……な訳ないよな??

一応………友達設定だし……………

ええっ!マジか??…………嬉しい!!

「1つ聞いていい?」

「あっ……はい。」

「さっきもらったカップって……他の人にあげてないよね?
まさか、園長とかにも……『感謝の気持ち』ですなんて………」

「あっ!あの……渡した方が良かったですねぇ?
そうですよね?………いつもお世話になっているのに……」

「イヤイヤ。贈らなくても大丈夫です。
一応の確認だから。
だったら、感謝の贈り物は……オレだけって思っていい?」

「はい。」

よっしゃ!!

「だったら、さっきの相談に戻るね。
それって、先生の友達の!話しだよね??
だったら……オレは、その友達が分からないから…ハッキリしたことは
言えないけど……………」

もっともらしいことを言うけど………

ダメだぁ~。

嬉し過ぎて笑いがもれる~

可愛い!マジで可愛い!

どうしようもなく………本当に………可愛い!!

こんな告白……ふつうないよ!!

告白したのに、した本人が気づいてないって…

された方だけ…気持ちを知ってるんだよ!!

あぁ~幸せ。

手紙をもらった時はサンタを信じて…

初詣には…お守りごと神様を信じて……

今度は……何を信じたら……こんな奇跡がおきたんだ??

彼女の気づかない間の告白タイムは、まだまだ続いて……

今日が土曜で良かった。

興奮して寝れない日を……初めて経験した。