「なんで?」


「私…見ちゃったの。歩美って人とデートしてるとこも、キ、キス…してるとこも。」



恐る恐る目をあけるとダルそうな顔をした陸君がいた。


「りく…く…ん……?」


「はー。バレたらしょーがねーよな。そーだよ、俺は歩美とデートした。」


陸君がそう言った瞬間、目の前が一気に暗くなった気がした