「それより、さっきの“アレ”…告、白…って受け取るべき?」
輝が、先程の私の暴走に言葉を落とす。
私的にはさらっと無かったことにしてほしかったし、この流れはフラレるフラグが立ってる気が…。
また泣きそうになっていると、輝があわあわしながら、私の頬を両手でぶにゅぅっと挟んだ。
「今はまだ!って、だけ!受験もあるし、俺はいつも美琴に守られてばっかりで、だから、俺が守られるんじゃなくて、守れる人になったら、その時は俺から告白するから、だから…」
輝はまたアハハーと照れ笑いしながら、更に強く私の顔をサンドする。
「ほへってひつ?」
(それっていつ?)
サンドされた私は、とてつもなくブサイクな顔でモゴモゴと喋る。
輝は私の顔と声に笑いを堪えながら、少し考えたあと、
「俺が生徒会長で、美琴が副会長になった時かな?」
と提案して手を離した。
「…あんた、生徒会長選挙で私に負けたの未だに根に持ってるでしょ?」
「俺より美琴のほうが皆から頼りにされてるうちはプライドが許しません!」
軽くガン飛ばしあった後、二人で声を出して笑った。
さっきまで泣きそうだったのに、心が一気に軽くなる。
「分かった、待ってる。その為にはまず輝と同じ高校受からないとなぁ」
「模試全国三位の人が何言ってるんだか」
そう言って、また二人で笑った。
受験とか模試とか生徒会とか、色々お互い後始末があったから、こうやって二人きりで笑いながら話すのは、実は久しぶりだったりする。
「あ!私、高校でも生徒会長目指すから、手抜いたりしないからね!?」
私が真剣な顔で輝に言うと、「手を抜いたら交渉決裂だね」と笑った。
ここまでが、去年の私と輝の幼い恋模様の話。
この後私達は無事に受験に合格、五月には高校で生徒会に入った。
新崎輝は、高身長でイケメンで性格も良いと、先輩達の噂の的となり、
一方で私は優等生として先生方に気に入られ、“神スタイルのガリ勉”とあだ名をつけられてそこそこ馴染んだ。
そして話は最初に戻る。


