どうするかなー。


お兄ちゃんに相談って手もあるけど…。


「まっ、まぁまぁ梨奈は梨奈のペースでいこうよ」


とりあえずは慰めることしかできないな…。


無力。


無力だー。


「……よし。負けない!茉子ちゃんには負けないっ!頑張る」


特に何をしたわけでもないのに、梨奈は突然やる気に満ち溢れ出す。


頼もしいけど、不安だ。


「とりあえずお昼ごはんを一緒に食べたい。榊くん、サッカー部の友達と食堂で食べてるらしいんだよね」


メラメラ燃えだした梨奈。


……嫌な予感。


「だから、心友もついてきて!お願いっ」


…的中。


「……梨奈のためだからね…。わかったよ」


親友のためだから、断れない。


こうして私はサッカー部たちとお昼休みを過ごすことになるのであった─。