親に対する反抗期は0だった私だけど、今反抗期かも。


なんてね。


「そ。ま、恭に言ってどうにかすっから。覚悟しとけ」


聞き捨てならない単語がに、バッと顔を上げ、背筋を伸ばす。


「お兄ちゃんには余計なこと言わなくていーからっ!」


バカにしてくるのは目に見えてる。


「じゃあ来い。いーな」


「はいはい。行けばいいんでしょ」


お兄ちゃんの名前出すのはズルい。


「もう迷うなよ?」


分かってるしっ。


私だってそこまでバカじゃないよっ。


「迷わないもんっ」


職員室には案内してもらったもん。


1日寝たくらいでは忘れない。


「そ。じゃあ放課後職員室な」


「…はーい」