そうだよね…。


バレるわけにはいかないもんね…。


「101号室。ホテルでの俺の部屋。来たかったら来い。他の奴には教えるなよ?めんどくさいから」


「うんっ!」 


先生の〝特別〟になれた気がした。


「じゃ、またバスでな」


「うん!…あ、もう一個だけ聞いていい??」


こうやって普通に話せてることが幸せ。


例え限られた時間の中であっても。


「茉子ちゃんのチョコレート、何で断ったの?甘いの嫌いって言って」


茉子ちゃんのチョコレート、先生が食べなくてほっとしたのも事実。


少し嬉しかったんだ。


「好きな女からのプレゼントしか俺は受け取らない」


……!!


「……て言えば満足感だろ。さっさとバス戻れバカ」


笑みをこぼす私からふいっと視線を反らして乱暴に言う先生。


その先生の頬は少し赤かった。


「ふふ」


指摘したら怒られちゃいそうだから、それは私だけの秘密♪