その瞬間、唇に柔らかい何かが触れた。


「ん…!」


キ、キ、キスぅぅぅぅ!!!


待って待って待って!


いまいち状況が…。


「言ったろ?〝蓮井のファーストキスの相手は俺だ〟って」


たしかそんなこと言ってたような……。


って、そんなことどうでもよくて!


「先生…既婚者じゃないの…?」


「ちげーよ。逆に何でそう思ったわけ?」


だってだって……。


「深璃ちゃんって子……」


先生の子供じゃないの…?


「深璃?何で知ってんの?」


…尾行してた……とは言えない。


「たまたま?」