それからも他愛ない話をして、サービスエリアに入った。
「10分くらいトイレ休憩の時間とるから、今のうちに行っとけよ」
バスが停まると先生が皆に言った。
「真生、行こーぜ」
榊くんに誘われて勝地くんはバスを出ていってしまった。
大半の生徒がトイレに移動している中、私は動けずにいた。
勝地くんという明るい人がいなくなっただけで、私の心はあっという間に沈んでしまった。
「心ー友っ。ねぇ見て!写真撮っちゃった」
サッカーボールのチャームのついたスマホ。
榊くんとおそろいなのかなぁ。
いいなぁ…梨奈は……。
「すっかりラブラブじゃん」
まるでカップルのような二人の写真。



