♥♥♥ 

〝待ってるから〟って言うからわざわざ保健室来てあげたのに、いないじゃん。


なんなの…。


なんか最近会いたいときに会えないなー、先生に。


そういうときって、いつも隣に舞彩ちゃんがいるんだ…。


「はぁ…」


ため息をついてベッドに寝ころがり、汚れた天井を眺める。


どうやって落書きしたのか知らないけど、バカだのウ●コだの、小学生並の文字の羅列がそこにはある。


というか暑いなこの部屋。


窓開けなきゃ。


暗い色のカーテンを開け埃が舞う中、窓に近寄る。


「あ……」


窓の外には駐車場が見える。


私が清水先生の車に乗り込んだ駐車場。