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〝待ってるから〟って言うからわざわざ保健室来てあげたのに、いないじゃん。
なんなの…。
なんか最近会いたいときに会えないなー、先生に。
そういうときって、いつも隣に舞彩ちゃんがいるんだ…。
「はぁ…」
ため息をついてベッドに寝ころがり、汚れた天井を眺める。
どうやって落書きしたのか知らないけど、バカだのウ●コだの、小学生並の文字の羅列がそこにはある。
というか暑いなこの部屋。
窓開けなきゃ。
暗い色のカーテンを開け埃が舞う中、窓に近寄る。
「あ……」
窓の外には駐車場が見える。
私が清水先生の車に乗り込んだ駐車場。



