セクハラドS教師なんか好きになるわけない!!!

その萌え袖、見てるだけでイライラする。


「え…?あぁこのカーディガンおばあちゃんがサイズ間違えちゃって。ホントは私も嫌なんだよね。けど、せっかくおばあちゃんがくれたから」


「そ」


じゃ私はこれで、とボソボソしゃべって早足に立ち去る。


「あっ待って…!」


可愛らしい声が静かな廊下に響いた。


…イライラする。


「下の名前教えて?」


「……心友」


無愛想な私にも舞彩ちゃんはふんわり微笑んだ。


「私、篠原舞彩。よろしくね」


「…うん」


…なんだろ。


私この子苦手かもしれない。


なんか…イライラする。


すごく…ムカつく。