「意外と抵抗しねーのな」


先生はそう言って離れた。


し、心臓が…。


今すぐにでも破裂しそうなんですけど……。


「俺のアイスを食った罰な、今の」


食い意地張りすぎだよ…。


こっちの心臓がもたないよ……!


「食べたのは謝るからこーゆーことはやめてよねっ」


顔を真っ赤にする私を見て先生は意地悪く笑った。


舞彩ちゃんと話してるときはこんな顔じゃないのに!


「抵抗しなかったってことは嫌じゃなかったってことだろ?」


~~っ!!!


「もう帰るっ!!」


鞄を掴んで保健室の扉を乱雑に開ける。


「そ?じゃ、また明日」