「あ、清水先生こっちに気づいてくれたみたい」


彼女の噂話もここまで。


清水先生がいつも通りの雰囲気で廊下に出てきた。


さっきまであんなに楽しそうだったのに、私じゃ不満なのか。


まぁそりゃそーだろうけど。


「じゃ、補習行くぞ」


…素っ気な。


舞彩ちゃんには優しそうな顔してさぁ。


腹立つ。


「舞彩ちゃんと話してる方が楽しいでしょ。補習なくていいよ」


私も冷たくしてみる。


あいかわらずムカつくもん。