凜咲と会った次の日
クラスはいつも以上に騒がしかった。

「おーい!朝日。お前とうとう本命作ったのかよ。らしくないなぁ〜」

いつもつるんでる奴が言ってきた。
なんの事だ?

「はっ?そんなんいねぇーよ」

本命って、誰の事だよ。
あ、もしかして凜咲のことか?
見られたのか…

「だよな!良かったぁ。また遊べるじゃん、どうせゲームだろ?」

…。凜咲違う。
俺は今まで、沢山の女の子を落とすっていうゲームをこいつらとやってた。
最低だな。
でも、凜咲には本気で…

「あのな、俺…「お前はそう来なきゃ面白くねぇーよ」

…っ。

「…だな。」

はぁー…。言えなかった。
どんだけ臆病だよ。女か。俺は…

そんな俺を見ていた公輔は
「おい。いいのか?あれ。本気なんだろ?」

流石だな。引っ越してからずっと一緒だもんな。

「あぁ、いいよ。どうせすぐ忘れる。」

この時は、こう言ったけどちゃんと本当のこと言えば良かったと、後悔することになるとは、思わなかった。