身に入らない授業を無視して昔の事を思い出すことにした。

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埃っぽい洋館の暖炉のある居間で、幼い誘拐された遥が、燃えるモノをくべていた。閉じ込められたかつての自宅に監禁されており、煙突から出る煙で、誰かに見つけてもらう為に。

その煙を見つけたのがボクだった。ただ入るのに使った高窓が一人づつでも届かない。仕方がなく二人で燃えるモノを暖炉にくべた。