「こんにちわ」私はだりあちゃんがいない隙を使って昴くんに声をかけてみた。
ダルそうに睨む彼に、紳士な瑛一の相手ばかりして馴れてしまった柔なハートがずきり。でも私は決めた。だりあちゃんが瑛一と幸せそうに笑う姿を叶えると。だから、ある種の怖さを圧し殺して「だりあちゃんには彼氏が居るよ」昴くんは、学校から出ていってバイクにでも乗ってなよと、頑張って言った。