顔を見て、声を聴いて、ボクは彼女は「幼い日、一緒に、警察に助けられた少女」だと確信した。

今まで味わった事の無い、ノンアルコールのカシスオレンジを口に喰らったかの様な気持ちで、呼吸が速くなった。

だりあなら気がついてしまうくらい、狼狽えた。

信じられない事に血液が異常な速さで身体中を駆け巡る。

転校生は面影を残しながらも、美少女に育っていた。