「恥ずかしがってる場合じゃ無いよね」

うつむき、赤い顔を隠す遥の腕を引き向き合った。

白い息があがり、その部屋の寒さを、無理矢理にでも思い出させる。

「ごめんなさい。私が悪いのに」と、遥が可愛い表情をくもらす。

何時もなら、照れてしまう瑛一だが、今は生命の危険にさらされてる為に、真剣だ。

四季使えなくもない別荘の為に、毛布を見つけた二人は、