「おい、お前こいつの姉か?一人で来るとは良い度胸だ。一億をこっちに渡しな」

拳銃を妹のこめかみにコツリと突き付け、左手を差し出してきた。

「渡したら妹は返してくれるんですよね?」

「もちろんだ。約束する」

ゆっくりと犯人に向かって歩いていく。