「会長、かなり人気あるのね。一目見ても、イケてたっしょ? ああして話せるだけでも胸キュンだし~♪」

「は、はあ……」

「あー、あの俺様な顔で迫られたいねーっ」
そしてしゃがみ込み、マーガレット達に「ねー?」って訊く先輩。

たしかに、一目見て、……たしかに、まあ……でも、だけど。

ごめんなさい。

私もマーガレットもきっと、あんな偉そうな人、そんなに好きになれません。

私は密かに、見知らぬだれか……素敵なだれかの手紙を、胸に押しつけた。

心臓は、まだドキドキ鳴っていた。