あなたとの出会い〖 口説き編〗

「OK!!さて、みんな。お客様がお帰りです!!」



「おぉ!!花ちゃんまた来てね!!」



「気をつけて帰ってね!!」


光さんと雪さんにも見送られ、私はそのカフェを後にしたのだった。







あれから私は、何処をどうやって帰ったのか覚えてない。



街並みなんかもどうでもよくて…。



ただ気付けば、自分の部屋でぼーっと立ち尽くしていたんだ。





まだ夢でも見ているみたいで、体がフワフワする。



人生初の男装さんを実際にこの目で見て…衝撃的で。




でも、最高の思い出が増えた。