「・・・酔ったみたいだ。」
私から視線を外さないゆう君は、酔っているように見えない。
普段とかわらない。
でも、私のどこを見ているのかわからない視線。
「?・・・どうしたの?お酒は、つよいでしょ?」
首を傾げる私。
「・・・ノリじゃないみたいに見える。」
「誰にみえるのよ?」
「・・・ノリだけど・・・。」
「は?言ってる事がわからないよ。」
なんだか会話が成立してないですけど。
そう見えないけど、酔っているのかな?
持っていたグラスをテーブルに置いたゆう君は、私との距離をさらに近づける。
「いつもの知ってるノリじゃなくて・・・大人に成長したノリに見える。」
そう言って、掴んでいた手を外し、その手は私の頬を撫でてきた。
「・・・目が潤んでいて・・・頬もピンクに染まって・・・唇が濡れていて・・・オレの知らないノリだ。」
こんな近くでマジマジと見られることに慣れていない私の胸は、ドキドキと高鳴る。
このドキドキは、お酒のせい・・・?
ゆう君の目も、私の知らない「男の人」の目だった。
眩しそうに細められた目の奥は、少し鋭くて怖い気もする。
でも、その目で見つめて欲しいとも願っている自分もたしかに存在している。
好きな人にそんな目で見られたいと思う。
ゆう君の親指が私の唇を静かに撫でる。
別の手は私の首筋から後ろの方へゆっくりと移動する。
今までに無い、互いの唇同士の距離にますます胸が高鳴る。
触れそうになる寸前・・・。
ゆう君は最後の理性を見せた。
「・・・3秒なら待つよ。・・・イヤなら、ノリの手でオレを拒んで・・・。1・・・2・・・。」
・・・できるわけないじゃん。
カウントの「3」は聞こえなかった。
その代わり、短い触れ合いの後に「チュッ」とリップ音が聞こえた。
私から視線を外さないゆう君は、酔っているように見えない。
普段とかわらない。
でも、私のどこを見ているのかわからない視線。
「?・・・どうしたの?お酒は、つよいでしょ?」
首を傾げる私。
「・・・ノリじゃないみたいに見える。」
「誰にみえるのよ?」
「・・・ノリだけど・・・。」
「は?言ってる事がわからないよ。」
なんだか会話が成立してないですけど。
そう見えないけど、酔っているのかな?
持っていたグラスをテーブルに置いたゆう君は、私との距離をさらに近づける。
「いつもの知ってるノリじゃなくて・・・大人に成長したノリに見える。」
そう言って、掴んでいた手を外し、その手は私の頬を撫でてきた。
「・・・目が潤んでいて・・・頬もピンクに染まって・・・唇が濡れていて・・・オレの知らないノリだ。」
こんな近くでマジマジと見られることに慣れていない私の胸は、ドキドキと高鳴る。
このドキドキは、お酒のせい・・・?
ゆう君の目も、私の知らない「男の人」の目だった。
眩しそうに細められた目の奥は、少し鋭くて怖い気もする。
でも、その目で見つめて欲しいとも願っている自分もたしかに存在している。
好きな人にそんな目で見られたいと思う。
ゆう君の親指が私の唇を静かに撫でる。
別の手は私の首筋から後ろの方へゆっくりと移動する。
今までに無い、互いの唇同士の距離にますます胸が高鳴る。
触れそうになる寸前・・・。
ゆう君は最後の理性を見せた。
「・・・3秒なら待つよ。・・・イヤなら、ノリの手でオレを拒んで・・・。1・・・2・・・。」
・・・できるわけないじゃん。
カウントの「3」は聞こえなかった。
その代わり、短い触れ合いの後に「チュッ」とリップ音が聞こえた。

