「日本にいる時からの恋人だ。ここにオレがいるんだから諦めてくれ。・・・今後もだ。」
「!!」
ゆう君の言葉に胸がいっぱいで声が出ない。
それが嘘だとわかっている。
わかっていても今は幸せだ。
今までの人生の中で最高の瞬間だ。
これ以上ないかも。
ゆう君が手を繋いでくれた。
そのまま、会場の前方のダンスホールに向かう。
「ノリコ!後で彼を紹介してよ!」
さっきまで一緒にいた友達に声を掛けられた。
歩きながら、しっかりと笑顔で頷く。
・・・伊野君、ごめんね。
ゆう君に向き直る時に、ルーシーが伊野君に手を差し出しているのが見えた。

