白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】

会場は学校の体育館。

噂では、全体の半分が既にカップル成立なんだって。


フリーの面々もダンス・タイムの約束をどんどんしている。


「好きとか嫌いじゃなくて、こんなラブラブが溢れてるパーティーで一人でいたくないから、誘われたらOKするよ!今夜だけの付き合いだと割り切って、ノリコも適当に決めちゃいなよ。」


ルーシーじゃない友達からもそんな事を言われた。

今夜だけ、ダンスだけ、と言われてもゆう君以外の男の人は・・・生理的に無理だ。

一生こんなんじゃ結婚は無理だ。

こんな異国の地で自分の悲しい未来が見えるなんて・・・。



『次はラストの曲だよ。その前に、ラストチャンス!まだ、ダンスの相手が決まっていない人に10分の時間をあげま~す。カップルたちは前に、フリーの女子はそのまま、そこで待機!さあ、男子諸君、口説き落とせ。スタート!』


今だ希望を捨てていないルーシーと同じ寮の子と合わせて5人で固まっていると、そんな余計なアナウンスが会場に流れた。

初めての本格的な外国のハロウィン・パーティーを楽しんでいたのに、一気に憂鬱になる。



「もう・・・寮に帰ろうかな。」



チラリと見れば、伊野君はどこの国籍かわからない外人君と二人でフリーエリアで何やら話していた。

このまま見つけられ、申し込まれたら断る事ができないかも。

しかも、ルーシーの前なんて、彼女とは仲良しでいたいのに・・・。

危険フラグしか立ってない。



「何言ってるのよ。留学の良い思い出作ろうよ。キイチがノリコを選んでも怒らないから、大丈夫!」

「ルーシー・・・。」



気は強いけど、基本優しいルーシー。

彼女が大好きだ!




ルーシーの肩越しに伊野君がこちらに近づいてくるのが見える。

ギュッと目を瞑る。



どうか、ルーシーを選んで!



肩に手がかかる感触で、願いを込めてゆっくりと目を開く。